部下にとって「良い上司」の定義とは?
- コンサルタント熊野
- 3月21日
- 読了時間: 3分
更新日:4月1日
人事評価制度を運用する中で、
よく「良い上司」の定義について
話し合うことがあります。
では、人事評価の観点から「良い上司」とは、
どのような人物を指すのでしょうか?
私は「社員の自己実現をサポートできる上司」
ではないかと考えます。
自己実現を支援する上司の重要性
社員が企業に所属する大きな 理由の一つは、「自己実現を達成するため」です。
つまり、社員一人ひとりが持っている
潜在的な能力を最大限に発揮し、
目標を達成しながら自己成長を果たすことが
目的です。
これを実現するためには、
上司のサポートが欠かせません。
上司は部下が個々の理想的な状態に
近づけるよう導く役目を担っているのです。
しかし、実際にはどのように自分が
会社で成し遂げたいかを考えている
社員が少ないのが現状です。
そのため、評価面談やキャリア面談を通じて、
少しずつ自己実現の方向性を
明確にしていく必要があります。
人事評価制度を通じた成長サポートのポイント |
自己実現をサポートする為の具体的な方法として
以下の4つのポイントを意識して
進めることが重要です。
ポイント1: 現在の仕事の影響範囲を共有
まずは、最終的なゴールではなく、
現在実施している業務で、
どの範囲に影響を与えているのかを
上司と部下でしっかりと
認識を合わせることが重要です。
ポイント2: 影響範囲を広げる方法を考える
次に、現在与えている影響の範囲を広げるために、
具体的に何をすべきかを考えます。
この考え方が、自己成長を促す
重要なステップとなり、目標に向かっての
アクションプランを立てる基盤となります。
ポイント3: 行動目標を設定する
評価する期間を決め、その中で達成すべき
行動目標を具体的に設定します。
目標を明確にすることで、
日々の業務が自己実現に向かって
進んでいることを実感しやすくなります。
ポイント4: 振り返りとアドバイスを行う
設定した期間の中間地点で、
前半の振り返りを行い、
後半に向けたアドバイスを提供します。
また最終の振り返り面談は全体の振り返りと
次の期間のアドバイスを提供します。
これらの面談は非常に大切で、
部下の成長幅を確認すると同時に、
次に向けた改善策を導き出す場でもあります。
自己実現をサポートする上司が作るモチベーションの好循環
自己実現は個人によって異なり、
またそのゴールも変化していきます。
そのため、現状におけるゴールを設定し、
それに向けた具体的な手段を明確にすることが
不可欠です。
明確にして進めることで部下は自分の成長を
実感し、モチベーションが高まります。
そして目標を達成することができれば、
承認欲求も満たされ、次なる目標に対しても
意欲的に取り組むようになります。
このような好循環を作り出すためには、
上司が部下の自己実現を支援できる
仕組みを整えることが重要です。
そして、そのサポートを継続的に行うことで、
部下の成長を促し、
企業全体の成長にもつながるのです。
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