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辞めて欲しくない社員が辞めてしまう「本当の理由」とキャリアパス作成のポイント

  • コンサルタント熊野
  • 8月4日
  • 読了時間: 4分

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こんにちは、コネクションリンクの熊野です。


この記事では下記内容についてお伝えします。



1.はじめに

「うちの会社、最近良い人材が辞めていくんだよな…」

こんなことを感じたことはありませんか?


社員の離職は企業にとって大きな痛手です。

特に、「頑張ってくれている社員」の退職は、会社にとって大きな損失です。

彼らの離職は、チームのモチベーション低下、業務の停滞、

そして何よりも、採用・教育にかかったコストが無駄になることを意味します。

 

では、なぜ頑張っている社員は辞めてしまうのでしょうか?

2.頑張る社員が辞める本当の理由は?

社員が辞める理由はさまざまですが、特に頑張っている社員が辞めてしまう

最大の背景には、以下のような「会社にいる理由が曖昧になる」事柄が挙げられます。

 

  • 将来のキャリアと給与に魅力を感じられなくなる

  • 現状の職場や上司に役職やポジションの魅力を感じない

  • スキルアップや成長の見通しが立たず、不安を抱く

 

これらの不安や不満は、「自分の未来が不透明」という共通点に集約されます。

企業側にとっても、期待して育てた社員の離職は大きなダメージになるため、

社員が将来に希望を持ち、安心して成長できる環境を提供することが重要になります。

 

そこで注目したいのが、「キャリアパス」とそれに見合った「給与」です。


社員が安心して働き続けるためには、

「今後のキャリアと給与の見通し」を具体的に示すことが最も効果的です。

期待している社員に対して、彼らの未来にあるキャリアの道筋と、

それに伴う報酬を見える形で提示してあげることが、

定着とモチベーションアップにつながります。

 

「無いものは表現できない」という言葉もありますが、

既存のキャリアの範囲内でも、現状を等身大で伝えることは可能です。

社員の未来に応えられるよう、具体的かつ明確に説明しましょう。


3. キャリアパス作成の手順とポイント

社員のキャリアパスを作成するには、段階的なアプローチが必要です。

以下、その基本的な手順とポイントを紹介します。


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|手順

 

1. 職位・職種ごとに給与の範囲を設定

まずは、各職位や職種ごとに給与の上限・下限金額を決めましょう。

これにより、将来的な昇給やキャリアの道筋が見えてきます。

 

2. Excelシートを使ってキャリアプランを可視化

職位ごとに縦に並べたシートを作成し、分かりやすいレイアウトにしましょう。

 

3. 人材要件の設定

各職種・職位ごとに、「どんな人材が必要か」を具体的に定義します。

職種関係なく、共通して求められるスキルや資質を明示します。

 

4. 仕事の範囲を定義

各職位・職種ごとに、担当する仕事の範囲を10個程度に絞って記載します。

これにより、「具体的な仕事イメージ」が湧きやすくなります。

 

5. 必要な専門スキルを表現

評価ポイントではなく、「こうなれると良い」という状態を表現しましょう。

例:「品質とコストのバランスを考え、仕入れ先と適切に交渉できる」など。

 

6. 全体の見直しと確認

完成したキャリアパスは、

「給与」「仕事の範囲」「専門スキル」「人材要件」の4つの要素を並べて

全体像を確認します。なお、会社の指導や育成に適しているかもチェックポイントです。

 

4. キャリアパス作成後のポイント

作成したキャリアパスは、終わりではありません。

社員の成長に合わせて、定期的な見直し・更新を行い、

実際に指導に活用していくことが重要です。

こうした管理が、社員の定着と満足度向上につながります。


社員一人ひとりの未来像を具体的に描き、

その道しるべとなるキャリアパスを整備することが、

企業の持続的な成長と、社員の幸せを実現する鍵です。

今一度、自社のキャリア制度を見直し、

社員が安心して長く働き続けられる環境づくりに役立ててください。


キャリアパス作成や既存の制度の見直しなど、

ご不明点や追加のご要望があればお知らせください!

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